ロバート・キンコー氏「動画9割」発言は「動画至上主義」?



太田です。



今日は、このネットビジネス業界でまことしやかにささやかれている「噂」について取り上げたいと思います。



それは、

「インターネット上の9割のコンテンツが動画になる」

と言う話です。

これに付随して、これからは動画マーケティングの時代だからコピーライティングスキルは不要だという

「コピーライティング終焉説」

も聞こえてきます。

ただ、こう言った説を実際に唱えている人の大半が、動画マーケティング推進派、更に言うと、YouTube系の情報商材を扱っているインフォプレナーさんやアフィリエイターさん達だと言う事です。



そして、内容の伴わない様な低俗なYouTube系情報商材のセールスレターほど、そう言った

「インターネットコンテンツ動画9割説」
「コピーライティング終焉説」


を引き合いに出して、その点ばかりをクローズアップする傾向にあります。

言わば、

「動画マーケティング至上主義」

と言ったところでしょうか。



今日は、その

「インターネットコンテンツ動画9割説」
「コピーライティング終焉説」


に付いて、私なりの意見をまとめておきたいと思います。



それでは早速、いってみましょう。



「動画マーケティング至上主義」とGoogle副社長ロバート・キンコー氏「90% of traffic will be video」発言について



まず、基本的にこういったキャッチコピーは自分達の商品を売り込みたいインフォプレナーさん達の勝手な印象操作だと思って下さい。

そもそも、この手のセールスレターは販売者達にとって都合良く消費者が解釈してくれるよう書かれているものですからね。



まあ、インフォプレナーさんに限らず、この手のYouTube系情報商材を熱心に売り込んでいるアフィリエイターさん達も同様な主張をしていますから、少なからずそれを鵜呑みにしている人もいるんだと思います。

そして、その話の出所になっているのが、Googleの副社長兼YouTubeグローバルヘッドであるロバート・キンコー(Robert Kyncl)氏による以下の発言です。



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(画像引用元)http://www.thetimes.co.uk/tto/business/industries/technology/article3325140.ece

「ネット上のトラフィックの90%がオンラインビデオになるだろう。」
(「90% of traffic will be video」)


ー2012/01/12 国際コンシューマーエレクトロニクスショー2012(ラスベガス)基調講演にてー


で、この発言を多くの低俗なYouTube系情報商材のセールスレターが引用した上で、

「これからは、動画しか検索エンジンに上位表示されなくなる。」

的な主張をされているわけですね。



実際、このロバート・キンコー氏の発言をGoogleで検索すると上位に表示されるのは、YouTube系の情報商材を販売しているインフォプレナーさんやアフィリエイトしている人たちのブログなりサイトばかりです。

つまり、日本でキンコー氏の発言を取り上げ話題にしているのは、

YouTube系情報商材を売りたい人達だけ

と言っても良いと思います。

それこそ、売れまくったあのYouTube系情報商材「ハンモックユーチューバー」の白石達也さんもしきりにこの発言を自分の販促に利用していましたので。

ただ、私のブログでも取り上げた通り、「ハンモックユーチューバー」は、ネズミ講まがいの商品でしたので、やはり低俗なYouTube系情報商材ほど、このキンコー氏の発言を都合の良いように利用していると言って良いでしょう。

>ランドオブハンモックYouTuber レビュー



Google副社長ロバート・キンコー氏「90% of traffic will be video」の真意。



何しろ、キンコー氏の発言の原文、つまり英語でのスピーチの意図は、その前後の文脈からも全く違うものだという話です。

要するに、前述した通り、そのスピーチの一部分である

「90% of traffic will be video」

を、YouTube系情報商材を売り捌きたいインフォプレナーさんやアフィリエイターさん達が、そのピンポイントな部分だけ引き合いに出し、勝手に翻訳したのが、

「ネット上のトラフィックの90%がオンラインビデオになるだろう。」

であり、更にこれを拡大解釈したのが、

「検索した結果の約9割に、Youtubeを初めとしたオンラインビデオが表示される。」

というわけです。



では、ロバート・キンコー氏の発言の真意はと言うと、

「インターネットトラフィックに占める動画コンテンツの物理的容量の話」

だそうです。



どういうことかと言うと、

インターネット上、つまり世界中にあるサーバー上にアップロードされるコンテンツの物理的な容量の内、その90%が「動画」が占めるだろう。

という事を言いたかったわけです。



まあ、普通に考えれば「当たり前」な話です。

何しろ、ここ数年でスマートフォンが爆発的に普及し、その性能も飛躍的に向上しました。それこそ、4Kの動画を記録できるものまで登場しています。

無論、スマートフォン以外のカメラの性能もドンドン高性能化していますから、撮影される動画のファイルサイズもそれに合わせてどんどん大きくなっているわけです。

更に、通信技術の超高速化や動画の圧縮技術等の向上も、「高画質」な動画コンテンツを気軽にアップロード出来るようになった背景にあると思います。



方や、テキストや画像(写真)等のコンテンツ量も増えているでしょうが、動画に比べれば根本的に容量が違います。

何せ、何十万、何百万文字のテキストはおろか、数百枚数千枚の写真データに比べても、HD画質でアップロードされる動画の物理的なコンテンツ容量は、圧倒的に大きいですからね。

今後、YouTubeにアップロードされる4K画質の動画が増えていけば、そのコンテンツ容量が爆発的に増えていくことは想像に難くないと思います。



つまり、ロバート・キンコー氏の発言は、動画そのものの画質向上に伴い、テキストベースのコンテンツ容量に対して、相対的に動画コンテンツの容量が増えていくと言う事を示唆したものなわけです。

別に、

「テキストベースのコンテンツ容量が減る。」

わけでも、ましてや

「検索した結果の約9割に、Youtubeを初めとしたオンラインビデオが表示される。」

様な事を「意図したものでは無い」わけですね。



テキストベースメディアの需要が激減する?



まあ、それ以前の問題として、普通に考えればインターネット利用者の需要の9割が動画コンテンツだけに集まるなんてあり得ませんからね。

それこそ、これだけスマートフォン等でTVも見られる時代になりましたが、依然として新聞も本もなくなってはいませんので。

どう考えても、テキストベースのメディア需要が1割しか無くなるなんて事は、ありません。



そんな『トンデモ話』をあのGoogleの副社長ともあろうお方が、公の場で口にすると思いますか?

実際、そのキンコー氏の発言から、4年が過ぎようとしていますが、未だに検索エンジンの上位に表示されるのは、テキストベースのコンテンツが大半を占めているわけです。

まあ、キーワードにもよりますが、検索エンジンでYouTube等の動画コンテンツが上位に表示されるのはせいぜい1〜2つ程度じゃないでしょうか。

それ以上の数の動画が検索結果に表示されるケースとして考えられるのは、意図して動画を検索した時くらいじゃないでしょうか。

要するに「〇〇 動画」というキーワードで検索した場合ですね。



もし本当に、キンコー氏の発言が、

「検索した結果の約9割に、Youtubeを初めとしたオンラインビデオが表示される。」

を意図したものであれば、例え現在がその過渡期だとしても、既に4年が経過しているわけですから、少なくとも検索エンジン上位の4割5割を動画コンテンツが占めていても何ら不思議ではありません。



にも関わらず、インターネットの世界は、4年たった今でも相変わらずテキスト中心のメディアなわけですし、それは、今後も変わらないと思います。

まあ、動画の需要が高まっていくのは間違いないと思いますが、少なくともインターネット検索需要の9割が動画コンテンツに集まるような時代は来ないと思います。

何しろ、動画にはテキストほどの手軽さがありませんからね。



そもそも、動画コンテンツにしたって検索に用いるのは、「キーワード」という文字列なわけですから、インターネットの中心にあるのは、未だに「テキスト」なわけです。



動画の方がテキストよりSEOに有利?



そう言った現実を踏まえると、この手のYouTube系情報商材でしきりに主張されている

「YouTube動画は検索エンジンからのアクセスを集め易い。」
「ブログよりもYouTube動画を使ってアクセスを集めた方が成果が出易い。」


と言った「謳い文句」は、

「何ら信憑性のない話」

だと言う事になります。



実際、検索エンジンで意図的に「〇〇 動画」と言ったキーワードを検索をしない限り、YouTube等の動画が上位に表示されるのは、せいぜい1〜2つなわけですからね。

裏を返せば、検索結果の8〜9割は未だに「テキストベース」だと言う事です。



むしろ、この手のYouTube系情報商材で謳われている

「検索した結果の約9割が、Youtubeを初めとしたオンラインビデオが表示される。」

とは、真逆なのが実情なわけです(苦笑)。



この実情を踏まえて上で、どこをどう取ったら、

「YouTube動画は検索エンジンからのアクセスを集め易い。」
「ブログよりもYouTube動画を使ってアクセスを集めた方が成果が出易い。」


という主張になるのでしょうか。

要するに、何の根拠もない根も葉もない話、YouTube系情報商材を売り捌きたいインフォプレナーさんやアフィリエイターさんの勝手な印象操作だと言う事です。



以上のことから、こう言った主張をされているセールスレターのYouTube系情報商材や、それを推薦しているアフィリエイターさんがいたら、注意した方が良いですね。

まさに「言ってるだけ。」なわけですので。



それでは、太田でした。

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name:太田憲一
都内近郊在住、一部上場企業勤務。二児の父親、40代。ふつーのサラリーマンです。

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